『IP-Net Link』はNTTドコモのパケット通信網を利用したIP無線サービスです。利用しているIP無線は、携帯電話で利用している通信網を利用しており、タクシーやバスの運行管理で実績のある安定した仕組みです。
目次
『IP-Net Link』の概要
災害時等には、『IP-Net Link』を利用する全ての端末と通信でき、動態監視することが可能(通常時は運営単位内のみで可能)になります。
災害時等の航空利用を想定した通信や監視ができるように設定(航空用の端末のみ)してあります。
『IP-Net Link』をご利用いただくことで、緊急時や災害時に、
- 越境通信
- 相互通信
- 集中した活動管理(動態監視・履歴の管理)
を行うことが可能です。
※実際の利用には双方の同意が必要となります。

『IP-Net Link』のポイント
①ドクターヘリでも使える!
- 医療機関・運行会社(CS)・消防機関において、ドクターヘリ等の運航状況を共有できます。
- ドクターヘリから任意の無線局への音声相互通話(個別・グループ・一斉等)が可能です。
- 閉域網でのセキュアな通信方式ですので安心してご利用頂けます。

②通信エリアが広い!
- NTTドコモの提供する3G/LTE通信エリアであれば、航空無線が届かない遠距離など日本全国で通信が可能です。
- パケット通信のネットワークなので、災害時などの混雑時に通信規制を受けにくい仕様です。
③コストが安い!
- NTTドコモのパケット通信回線(MVNO)を使用するため通信料が低コストです。
- 機材がレンタルのため、イニシャルコストが低く、バージョンアップ等の費用が不要です。
④動態を監視できる!
- リアルタイムで動態監視が可能です。
- 履歴が過去3ヶ月残るので、航空機等の運航管理が可能です。
- インターネット環境があれば、パソコン・スマホなど複数の場所から(ID/パスワードでログインして)動態監視が可能です。

⑤各種許可申請不要!
- 無線免許従事者(個人資格)や許可申請手続き、無線基地局の設備維持が不要です。
(無線免許の申請は弊社およびNTTドコモにて実施します)
災害時の対応
①MNOの通信インフラ対策
- 災害時には、大ゾーン基地局・中ゾーン基地局(1,300局以上)による通信を確保。
- 伝送路の冗長化、24時間以上の無停電運用設備(電源対策)を実装。
- 多用な自然災害に対応するためスポット的なエリア救済を目的とした移動基地局も運用。
②災害時の活動
- 機器メーカーと協力し、DMATへの機器のお貸出し、現地での通信サポートなど、通信インフラの一翼をになう企業としてできる限り取り組ませて頂いております。



IP無線の特徴
①越境通信

- 山間部を越えたり長距離で病院無線が届かない。
- 県境を越えていて消防無線で通話できない。
などで、上空から基地病院や現地と連絡を取りたい場合に、IP無線は大変有効です。
②エリアと価格

『IP-Net Link』は、ドクターヘリの運行時に利用できる唯一のIP無線サービスです。
2016年10月現在 地上波の携帯電話網を利用したIP無線機において(当社調べ)。